船出から一年を迎えて

昨年の３月３日のお雛の日に船出した中馬企画も、ようやく一年を迎えることができました。
あの新宿・荒木町の「橘屋」に、たくさんの方々がお集まり下さり、海図のない海に漕ぎだしたものの背中を力強く押していただいたことは、おりおりの私の支えとなりました。
ここにあらためて、心から感謝を申し上げます。
自分の心に響いたものを、ひとつひとつ手のひらでひも解く時間は、“仕事”というよりも、私自身への問いかけと、それを確認するための意味のある作業でもあったと思います。
なにが好きで　何をしたいのか　行きつくところはどこなのか。
その答えは、まだ見つかりません。
ただ、ひとつ言えることは、私は高い志をもって、いろんなことにチャレンジしている人が好きだということです。大企業でもなく、名の知れたものでもないけれど、自分のブランドをきちんと持って生きている人には、ごまかしのきかない強さがあります。
そして、彼らが　どんな生き方をしてきたのか、心が折れた日にはどうしていたのか
どんな修行をしてきたのか。その生き抜いてこられた時間を辿ることで、私自身も生き抜くヒントを戴いています。

一人の友人が、会社を失いました。社長として輝くばかりの笑顔で、さっそうと仕事をしていた友人でしたが、この経済状況のなかで、生き残ることはできませんでした。
友人の夢をかなえるために必要なものは、クライアントであり、資金そのものでした。
カタチこそ違うけれど誰もが、幸せになりたいと、手探りをしています。
それが仕事であれ、生き方であれ。
幸い、私の周りには、たくさんの素晴らしいプロフェッショナルな方がいらっしゃいます。
これからも、ご指導やご協力をいただき、ひとりでも多くのひとたちが豊かな時間を作りだすご協力ができれば、これに優る喜びはありません。

ことづくり…　大切な友人から贈られたこの言葉ですが
ものではなく、ことを興していける中馬企画として、２年目の一歩は力強く踏み出しています。これからもお力添えをいただけましたら、うれしく存じます。

中馬企画　　ことづくりプランナー　　　中馬　幸子